学校と地域の連携
子供や学校の抱える課題の解決、未来を担う子供たちの豊かな成長のためには、社会総掛かりでの教育の実現が不可欠です。多くの地域の人々が学校に関わるようになれば、より豊かな子どもの学びが生まれます。子どもの成長とともに大人達の成長を促し、地域の絆を強めていくことは、「地域が良くなれば学校が良くなる」という好循環を生み出します。
地域と学校の連携・協働を効果的、継続的に行うためには、学校運営協議会などの一体的な推進が求められます。具体的には、地域と学校が、子供たちの学びの充実のために、協議し、協働し、活動後の評価をして、また次の取組につなげていくというPDCAサイクルを回していくことが重要です。
医療と介護の連携
介護を必要とする高齢者は、一般的に医療ニーズも高く、高齢者が地域で安心して暮らし続けられるためには、介護関係者と医療関係者が高齢者の情報を共有するなど連携していくことが必要です。しかし、医療と介護は、それぞれを支える保険制度が異なることなどから、多職種間の相互の理解や情報共有などが十分でないなど、必ずしも円滑に連携が図られていないという課題があります。
そこで、在宅医療と介護を一体的に提供するため、市町村の地域支援事業として「在宅医療・介護連携推進事業」などが位置付けられ、市町村が中心となって、全国的に取り組みが進んでいます。医療介護連携は、医療や介護を必要としている高齢者の方が、住み慣れた地域で在宅療養・生活ができる体制「地域包括ケアシステム」を構築していくための取り組みの1つです。
「食」と観光の連携
「食」は、観光地全体の印象を大きく左右します。
観光における「食」の体験は、その土地の食事を楽しむことや、土産品を購入すること、食材生産と密接に関係する農業や酪農、漁業などの体験を経験すること、里山ハイクや生産者との交流など、様々な体験が考えられます。
飲食の提供は、観光と切り離せない基本的なサービスの一つです。「食」は、来訪先の地域特性を強く感じさせる重要な要素であり、五感をとおして「感じる」ことに加え、「知る」要素も大きく、観光地での体験の多様化をもたらします。
自助と共助の連携
まちづくりを考えるときに、「自助」「共助」「公助」のバランスが、とても大切になります。
例えていうならば、災害への備えを考えるときも、同じく、「自助」「共助」「公助」の3つに分けることができます。「自助」とは、災害が発生したときに、まず自分自身の身の安全を守ることです。この中には家族も含まれます。「共助」とは、地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うことをいいます。そして、市町村や消防、県や警察、自衛隊といった公的機関による救助・援助が「公助」です。
「自助」、「共助」、「公助」のうち、私たち自身にできるのは「自助」と「共助」です。一人ひとりが、「自分の身は自分で守る」、「自分たちの地域は自分たちで守る」という考えを、日ごろから、まちづくりに取り入れていくことが重要です。
地域福祉の充実のためには「まちづくり」から始めることが重要だと、介護事業の運営のかたわら、三重県や松阪市、地域とともに、まちづくりに全力で取り組んだ15年。様々な活動を続けてきました。
- (一社)松阪市観光協会理事・まつり委員会委員長
- 松阪市介護サービス事業者等連絡協議会監事
- 大石地区住民自治協議会アドバイザー
- 大石観光協会顧問
- (一社)松阪地区交通安全協会副運営委員長
- 三重県デイサービスセンター協議会副会長
- 大江中学校区学校運営協議会運営委員 など
「我がまち松阪は好きですか?」
まちづくりは、地域の住民で考えて、創り上げていくものです。きちんと問題意識を持って、今こそ、自分たちの意見を声に出していかなくてはいけません。よりよい松阪の未来をみんなで創造していきましょう!